2017年02月22日

真澄携帯小説2772話

ユリが二階の休憩スペースに行くと、安川はすでにコーヒーを飲んでいた。
「今日どうする?」
「探そっか」
こうして夕方過ぎからその日泊まる宿を探すのがおきまりであった。
旅とは非日常を味わいに行くものだがあてもなく旅をしているとそれが日常になる。
日々宿をかえて旅をする。
これが二人にとっての日常になっていた。
続く
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2017年02月21日

真澄携帯小説2771話

ユリは髪の毛を束ね、温泉に入ることにした。
髪の毛を洗っていると、集合時間に間に合わないから。
そしてメイクもそのまま。
髪の毛もメイクも寝る前でいいっか。
というか今日はどこに泊まるのだろう。
行き当たりバッタリの旅、安川の言うままについてきている。
いつまでこの生活をつづけるのだろう。
それを聞くと全てが終わってしまいそうでこわかった。
続く
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2017年02月20日

真澄携帯小説2770話

城崎温泉は外湯が有名である。
宿に泊まらないでも温泉に入ることができる。
そんな外湯が七つもあるのだ。
前に来たときにけっこう回ったので、今回は一の湯だけにしておくことにした。
いつも一緒だが、お風呂の時だけは別である。
「今から60分後に集合で」 「わたしそこまでかからないよ」
「上のソファーの所に集合な」
「はーい」
同じ温泉で別の湯船、あまりに小さい別れである。 続く
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2017年02月19日

真澄携帯小説2769話

その空気を打破したい。 安川はすぐに別の話に切り替える。
「イカって透き通っている新鮮なのも美味しいけど、ちょっとねかして白くなった方が甘味がでて美味しいみたいだよ」
ユリの前におかれているイカ丼は、透き通った新鮮なイカであった。
今から透き通っているイカを食べる人に言う言葉ではない。
「こんな新鮮なの食べれて嬉しいわ」
歪んだ空気は何とか平常に戻ったようだ。
続く
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2017年02月18日

真澄携帯小説2768話

ユリはイカ丼を食べる。 安川はユリのイカ丼をのぞく。
「人の物ってやっぱり美味しく見えるの?」
ユリはよく僕のことをわかっている。
僕もなぜそんなことを言ったのかわからないけど思わず
「じゃあユリも人の物になったらもっと綺麗に見えるのかな」
一瞬二人の間に、今まで見たこともない空気が流れた。
空気だから見えるわけではないのだが、明らかに今までとは違った空気が流れたのだ。
続く
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2017年02月17日

真澄携帯小説2767話

どうしても初めて来た時は海鮮丼を食べてしまう。 それを数回繰り返すと、他のも食べてみようとなる。
そこで揚げ物定食なのだ。
刺身で食べれる新鮮な魚を揚げて食べるのである。 何とも贅沢である。
揚げ物定食をいただく。 天つゆもあるが、ここは塩だろう、塩をパラッとふりいただく。
白身の方がはっきり味の違いがでるかなと、サヨリをいただく。
ホクホクである。
白身の上品な旨味が口の中に広がる、それを塩がさらに拡散させていく。
刺身でいただくより旨味が出ている。
安川は思わずにやけてしまった。
続く
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2017年02月16日

真澄携帯小説2766話

城崎温泉について、ご飯を食べることにした。
店先で魚を売っており、その魚を二階で食べれるようになっていた。
レギュラーメニュー、海鮮丼、魚の揚げ物セット、刺身定食、イカ丼、ウニイカ丼などがあった。
これだけメニューがあると本当に迷ってしまう。
前までは海鮮丼を食べることが多かった。
甘エビとイクラの相性が本当にいい。
ここは揚げ物定食にしとくか。
ユリはイカ丼を注文した。
続く
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2017年02月15日

真澄携帯小説2765話

円山川から城崎温泉に行く。
円山川沿いにも旅館がいくつか並んでいる。
ここは城崎温泉なんだ。 あっという間に到着した。
観光客の人達がお土産屋さんで買い物をしていた。 あの人は、これから泊まる人だろうか、泊まった後の人なのだろうか、そんなことを想像する。
ワクワクしている表情か、ああ楽しかったと思っている表情なのか、その人がもともとどういう表情をしているのか知らないのでとても難しい想像であった。 そして何より、本人に今日から泊まりですか?帰りですか?と聞くわけにはいかないので答えがない想像であった。
続く
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2017年02月14日

真澄携帯小説2764話

ラムサール条約とは湿地の保存に関する国際条約のようだ。
水鳥を食物連鎖の頂点とする湿地の生態系を守るために1975年に発効されたみたいだ。
前に円山川を見た時に、情緒というか、自然を感じたのはそういうことだったのか。
湿地は水鳥からすると、安定して食糧を確保できる願ってもない場所なのだろう。
しかし人間からすると埋め立てたり都合よくいじれる場所なのだろう。
コウノトリが足の傷を癒していることから発見された鴻の湯がある城崎温泉近くを流れる円山川を安川とユリは眺めるのであった。 続く
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2017年02月13日

真澄携帯小説2763話

久美浜湾から南下して、城崎温泉に向かう。
城崎温泉は前にも来たことがあった。
あまりに良かったのでもう一度行こうということになった。
178号線を進み、豊岡に向かう。
そしてそこから円山川を沿いに車を走らせる。
円山川の水が海に向かうのと同じ方向に車も海に向かう。
円山川下流はラムサール条約に登録されているみたいだ。
続く
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2017年02月12日

真澄携帯小説2762

ウナギヘッドはボロボロになりながらも帰ってきたのだ。
ウナギヘッドがナマズ大王に報告する。
それは海には湾では考えられない魚がいて、戦うにはあまりにも危険だという意見だった。
ナマズ大王が居城にしていた場所を、湾の中で一番海から遠い場所にしようということで話は決まった。
そんな久美浜湾での話を想像しながら安川とユリの旅は続くのであった。
続く
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2017年02月11日

真澄携帯小説2761話

幹部たちの意見がわれる。
ウツボに攻めていくと抗戦派。
降伏をするという意見。 話がなかなかまとまらない。
そんな話し合いが続いている時に、なんとウナギヘッドが現れたのだ。
ウナギヘッドは傷だらけである。
帰ってこれたのが奇跡である。
そんなボロボロの体で現れたのである。
続く
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2017年02月10日

真澄携帯小説2760話

ナマズ大王を中心に幹部達で話し合いが持たれた。 ナマズ大王をトップとして、実質組織のナンバー2として組織を切り盛りしていたウナギヘッドが帰ってこないのである。
しかもウナギヘッドを襲った相手もわかっている。 ウツボギャングである。 今までまったくこのように揉めたことがなかったわけではない。
ただ今回に関してはあまりにも相手が強大である。 話し合いは続いた。
続く
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2017年02月09日

真澄携帯小説2759話

湾の仲間達がフナ吉の周りに集まってきた。
みんなに、さっき起こった出来事を伝えた。
ウナギヘッド達がまだ湾に到着していない。
これは一大事だということになった。
フナ吉はナマズ大王に報告に行くことにした。
全ての事実をナマズ大王に報告した。
ウナギヘッド達を助けに行くのか、これ以上被害が出ないように待機をするのか、判断が難しい場面であった。
続く
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2017年02月08日

真澄携帯小説2758話

フナ吉は自分が海の沖の方に向かっているのか、もともと住んでいた湾の方にいるのかわからなくなっていた。
無我夢中であった。
ただ進む。
その時にメダカのおじさんを見つけた。
メダカのおじさんがいるということは湾に帰ってきたということである。
そこでやっと冷静になれた。
自分は無事だった。
しかしウナギヘッド達はどうなったのだろうか。
海はあまりに恐ろしい場所だった。
続く
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2017年02月07日

真澄携帯小説2757話

後ろを振り返らず走る。 後ろを振り返るということはまだ余裕があるんだとわかった。
後ろを振り返る時点で相手との距離を考えている。 もし振り返った時に真後ろに敵がいたらそれで終わりである。
振り返るというのはやられる確認をするようなものだ。
後ろを振り返る必要がない、そして怖くて振り替えれない。
フナ吉はただただ進むのであった。
続く
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2017年02月06日

真澄携帯小説2756話

ウナギヘッドはとっさに体をそらしたが、ウツボの鋭いキバはウナギヘッドの体を切り裂いた。
ウナギヘッドは必死の形相でこちらを見ながら叫んだ。
「退散」
みんなもうスピードで逃げる。
ただ潮の流れが早くて思うように進まない。
フナ吉も出せるだけの力を振り絞って逃げるのであった。
続く
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2017年02月05日

真澄携帯小説2755話

一行の前にさらに見たことのない魚が立ちはだかった。
胴体が長い魚、鰻や蛇のようにも見えるがまた違う。
現れたのは海のギャングと呼ばれるウツボであった。
そのウツボの前にウナギヘッドは臆することなく立った。
ウナギヘッドは睨みを効かす。
百戦錬磨のウナギヘッドがまとうオーラは半端ではなかった。
そのウナギヘッドに次の瞬間、ウツボは迷いもなく噛みついた。
続く
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2017年02月04日

真澄携帯小説2754話

大きな魚がこっちに突っ込んできた。
フナ吉は逃げたくても体がすくんで動けない。
大きな魚はやってくる。 もうだめだ、食べられてしまう。
目をつむった。
自分は食べられてしまったのか。
目を開けると小さな魚が横を通りすぎていく。
大きな魚だと思っていたのは小さなイワシの大群だったのである。
今まで住んでいた場所にはそんな魚がいなかったので、フナ吉はあっけにとられるのであった。
続く
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2017年02月03日

真澄携帯小説2753話

体が水に押され自分が体感したことのない速度を感じた。
「みんな離れるな」
ウナギヘッドが叫ぶ。
フナ吉は流されながらも何とか体をコントロールしてウナギヘッドに近づくのであった。
やっと流れがおさまった。
周りを見ると今まで見たことのない景色だった。
前から恐ろしく巨大な魚がやってきた。
フナ吉は恐ろしくてまったく動けなくその場でかたまった。
続く
posted by サバンナ八木 at 09:29| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする